「坪いくらになるのですか?」この質問はよく聞かれる言葉です。
私達大工は、昔から家を建てる時におおよその工事金額をお施主様に伝えなければいけない為に使ってきた言葉です。
計算方法は、坪単価=家の費用÷家の面積 です。
この計算方法は、単純に工事の総金額を家の面積で割ったものです。
この時の、総金額とは字の通り総ての金額です。すぐに住める状態です。
近年は、坪単価の安い業者が多くなってきました。
これは、競争社会の中ではいい事だと思います。
ただ残念な事に、坪単価の安いところで頼んだら結果的に一般的な金額と変わらなかったという声が聞こえるようになってきました。
これはどういう事でしょう。
ここにカラクリがあります。
先ほど、坪単価は総金額を家の面積で割ると言いましたよね。
実は坪単価が安いところは、総金額で割っていません。
家の費用は 本体工事・付帯工事・別途工事 と3つに別れます。
大工はこの3つの合計が家の費用です。
坪単価が安いところは、本体のみの金額で割っています。
ここに大きな差が出てきます。
付帯工事は、照明・給湯設備・浄化槽・雨水処理です。
これらは含まれていない可能性があります。
結論を言えば、坪単価は比較対象にはならないと言う事です。
ここに気を付けないと失敗します。
もし、坪単価で営業しているところがあればこう聞いてみて下さい。
「この坪単価で、すぐに住める状態になりますか?」ってね。