2009年8月12日早朝、震度6強の「駿河湾沖地震」が静岡を襲いました。幸い被害は少なかったのですが、想定される「東海地震」は「駿河湾沖地震」の約30倍だそうです。しかも、「東南海地震」もあわせて起きる可能性もあるとのこと。ご家族が安心して暮らしていくために、この機会にお住まいの耐震性をお確かめになってはいかがでしょうか? 弊社では、浜松市・磐田市・袋井市・掛川市をはじめ静岡県西部地域のお客様を対象に、現在の住宅の状態を調査した上で、適切な耐震補強・耐震リフォームなど、耐震工事計画をご提案しています。強度・構造については特にこだわり、自社で構造計算を実施しています。地震はいつくるかわかりません。是非一度、耐震診断を受けられることをお勧めします。
地震国日本
2011年3月11日、宮城県沖の海底でマグニチュード9.0の大地震が起きました。この大地震は「東日本大震災」と名付けられ東北地方は大打撃を受けました。
戦後これほどまでの被害は初めてです。
私達、静岡県でも30年前から「東海地震」が発生すると言われてきました。今では、「東海地震」「東南海地震」「南海地震」と3つあわせて起きる可能性があると言われるようになりました。
まず我が家の耐震診断を!
今回の地震を受けて「我が家は大丈夫かな?」と、
考える人が多くなったのでは無いかと思います。
すぐにでも、家を補強しようと思った人はちょっと待ってください。
まず最初に、我が家の現状をチェックしてください。
今、我が家はどの位の強さで、どこが弱いのかを把握しなければいけません。適当に金物を付けたり、壁を作ったりするだけでは駄目なのです。
資格を持った人間が、現状をチェックして構造計算をし、弱いところを補強する事が大事です。
耐震補強は①金物で接合部を補強します。②新たに筋かいを入れます。③新しい耐震壁を作ります。
この工法で家全体のバランスを考えながら補強していきます。
診断法では、一般診断と精密診断があります。
一般診断は、壁の量をみておおよその診断法です。
精密診断では基礎・地盤・筋交い量・老朽度などを細かく調査・点検し、各所の写真も撮影しての診断法です。
調査を元に現状分析を行い「補強計画書」を作成しています。
人間で例えると一般診断は『家の健康診断』で、精密診断は『家の人間ドック』と思ってください。
安心して暮らし続けるための耐震リフォーム
リフォームをお考えの方は耐震補強とリフォームを同時に行う事をお勧めします。リフォームをしてから、耐震補強をすると言う事はせっかくリフォームで綺麗にした所をまた解体しなくてはいけません。
これではお金と時間の無駄になります。効率のいいリフォームをお勧めします。
太陽光発電を取り付ける前に!
自然との共存・エコロジーを求める風潮が広がる中、太陽光発電システムを設置しようとお考えの方は多いはず。国や地方自治体も補助に力を入れるようになりました。
しかし、屋根に乗せるソーラーパネルや架台の重量は3kW相当で約400~500kgとかなりの重さになり、これを考慮する必要があります。
日本の住宅は南側に壁が無い場合が多く、南側の屋根にこの重さがかかれば家のバランスが悪くなります。
私たちの考えるプロの仕事とは設備の取り付けだけを行うのではなく、
家の強度や全体のバランス、住まう人の暮らし方までを考えてあげること。
それは太陽光発電だけに限らず、台所や浴室・トイレなどでも同じです。
静岡県からの耐震補強補助金
旧耐震基準の木造住宅の耐震化を促進するため、静岡県では平成13年度から震災時における人命の安全を確保するプロジェクト「TOUKAI-0(ゼロ)」を推進しています。
このプロジェクトに基づき、昭和56年5月31日以前に建築された旧耐震基準の木造住宅の補強・建て替え工事については県から補助金が出ます。詳しくはプロジェクトへ。
昭和56年以降の我が家は大丈夫?
昭和56年以前(1981年)の建物は、旧耐震基準の為に建物自体が弱いですよとお話ししました。
では、昭和56年以降はどうでしょう。
現在行われている耐震基準は、2000年の建築基準法の改正が評価基準とされています。
でも、ちょっとおかしいと思いませんか?1981年6月から2000年までの間に建てられた住宅は今の基準では作られていません。ですから、安全の建物とは言い切れません。あくまで、昭和56年と言う線引きは補助金の為の線引きです。
私たちは、2000年以前に建てられた建物が耐震補強の対象と考えています。確かに該当する建築物は、補助金は出ません。しかし、「自分の命は自分で守る」と言う考え方を持って頂きたいと思います。「自分を守ると言うよりも家族を守る」と言う事につながります。
やはり人間と同様、昭和56年以降の建物でも一度「家の健康診断」する事をお勧めします。