「合板フローリングの話」
高度成長期の時代は、新建材が出回ってきました。その中に合板フローリングがあります。
当時は安くて丈夫と言う宣伝文句で、多く使われてきました。材木も同じです。
安いと言う口実で骨組みは国産材から外国材に移っていきました。
今、その合板フローリングを張ったお客様からこんな問い合わせがあります。
「床がフワフワしているので、腐っているみたいなので見て欲しい。」
いざ、床下に潜って調査をしてみると腐っている形跡は全くありません。しかも、床下は
凄く乾いています。じゃあ、何故床がフワフワするんでしょう。
これは、合板の性質が原因です。合板とは字のごとく木を合わせて作ってあります。
木を合わせるには接着剤が必要です。
この、接着剤が長い年月の間に剥がれてきています。
剥がれた板には強度なんてありません。この部分がフワフワしてしまうのです。
床板は根太と言う材料に打ち付けてあります。この根太の上は何も問題ありません。
根太と根太の間がフワフワするのです。
腐っている訳では無いので、すぐには落ちません。でも、フワフワしていてはあまりいい
気持ちにはなりませんね。
対処法としては、その上にもう一度フローリングの板を張ると言う事です。無論、その時は
無垢材の本物の木を張ります。
今回はアトピッコハウスの檜板を貼ってみました。
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