「耐震補強の話2」
今回は、耐震補強・補助金のお話をします。前回、補助金は昭和56年5月までに新築された建物が対象と言いました。当時の建物は、旧耐震基準なので全てが耐震性の低い建物になりますね。
でも、補助金は全てが対象では無いんですよ。これには評価が4段階あります。
それは「倒壊しない」「一応倒壊しない」「倒壊する可能性がある」「倒壊する可能性が高い」と言う評価です。ここで「一応倒壊しない」と言う評価になると補助金が出ます。
この場合、ほとんどの家が「「倒壊する可能性が高い」と言う評価に当てはまるんですよ。
ここで耐震補強をして「倒壊する可能性がある」と言う評価まで上げても、確かに補助金は出ません。だから駄目では無いんですよ。
各家庭において予算的な問題がありますよね。「そんなにお金をかけられませんよ。」と言うお客様もいます。
「倒壊する可能性がある」と言う評価でも耐震補強を行う事によって現状よりは数段強度は上がりますよ。
家は全体のバランスが大切なんですよ。
人間もバランスのいい人は、平均台を歩く時よろよろしながらも落ちません。家も、耐震評価が低くてもバランスがいいと倒壊しにくいのです。(大きな地震では倒壊するまでの時間が稼げると言う訳です。)
自分の家がどの位の耐震強度があるのか知って置くことは大切ですね。
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