「自然素材の話3」

内山建築ブログ

「自然素材の話3」

今回は「漆喰」の話です。「漆喰」は古来からある塗り壁材です。漆喰で出来た、お城や土蔵の白壁は、重厚感があって見るものを圧倒しますね。

その漆喰がもともとは壁に仏画を描くためのものであったことや、耐火性能があるため、お城の壁に塗られたのです。「姫路城」は漆喰で外装を白く塗ってあるので「白サギ城」と言われていたんですよ。

この「漆喰」も「珪藻土」と同様に調湿性がありますね。と言っても、これは昔の話ですよ。

「漆喰」の調湿性があるのは土壁が下地の場合です。昔は、竹小舞で赤土を練って塗りました。
その上に仕上げで「漆喰」が塗られたのです。

今はどうでしょう。石膏ボードの上に「漆喰」が塗られます。「漆喰」自体の材料に調湿性はありません。下地の土壁で調湿をしていたんですね。

昔の「漆喰」には調湿性はありませんが白色で高級感はありますね。最近は、調湿性があり色もカラフルな女性が好む漆喰調の塗り壁材もあるんですよ。もちろん、自然素材です。

「自然素材の話3」

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